屋外ディスプレイはなぜ夏場に見えにくくなるのか?
~ドイツ向け15.6インチ表示機器の検討事例~
屋外向けディスプレイの開発では、「もっと明るいLCDにしたい」というご相談をいただくことがあります。
確かに高輝度化は重要です。しかし実際の屋外環境では、輝度だけでは解決できない課題が存在します。今回は、ドイツ向け屋外表示機器案件で検討した事例をもとに、屋外ディスプレイ設計で重要となるポイントをご紹介します。

本当に問題なのは「明るさ」だけなのか?
そのため、「高輝度LCDを採用したのに見えにくい」というケースも珍しくありません。表示性能だけでなく、温度上昇や光学設計も重要な検討要素になります。

ドイツ向け屋外表示機器で検討した内容
今回の案件では、15.6インチ高輝度LCDをベースに、長時間の日射環境下で安定した視認性を確保することが求められました。
主な検討項目は以下の3点です。
·紫外線による光学部材の劣化対策
·近赤外線によるディスプレイ内部温度上昇対策
·外光反射による視認性低下対策
温度上昇対策という視点
屋外用途で見落とされがちなのが、太陽光による内部温度上昇です。太陽光に含まれる近赤外線は、ディスプレイ内部に熱として蓄積される要因になります。
内部温度が上昇すると、表示品質の低下、部材寿命への影響、LCD黒化現象などにつながる場合があります。単純な高輝度化だけでは解決できない代表的な課題の一つです。
近年では、IRカット材料を活用した温度上昇対策も選択肢の一つとなっています。例えば、東レ株式会社のPICASUS®シリーズのような光学材料は、近赤外線対策を検討する際の代表的な選択肢の一つとして挙げられます。


材料単体ではなく、システムとして考える
屋外ディスプレイの課題は、「どの材料を選ぶか」だけでは解決できません。重要なのは、設置環境や要求寿命に応じて、カバーガラス、タッチパネル、光学材料、LCDモジュールを最適に組み合わせることです。
UNIDISPLAYでは、タッチパネル、LCDモジュール、カバーガラス、各種光学材料、Optical Bondingを組み合わせ、用途に応じた表示ソリューションをご提案しています。
屋外用途や産業用途における表示課題について、お気軽にご相談ください。