「中国工場は品質が不安」と言われたとき、私たちは何を答えるべきか

「中国工場は品質が不安」と言われたとき、私たちは何を答えるべきか

~検査で選別する品質から、設計・工程でつくり込む品質へ~

日本のお客様から、中国・深圳のサプライヤーについて、品質面での懸念を伺うことがあります。

例えば、サンプルは良いが量産でばらつく、変更点の共有が遅い、不良時にSorting対応へ頼りがち、原因分析が浅い、再発防止が曖昧、といった声です。

私たちは、こうした指摘を偏見だからと片付けるつもりはありません。実際にできていないことがあれば、まず事実として受け止め、改善につなげるべきだと考えています。

品質とは、不良を上手に選別することだけではありません。不良が発生しにくく、発生しても早く検出でき、同じ問題を繰り返しにくい仕組みをつくることです。


最もコストが高いのは、お客様先でのSorting

不良がすでにお客様先へ流出し、現地でSortingを行う状況は、緊急対応としては必要です。しかし、停線リスク、人的工数、物流、信用の低下など、最も大きな代価を伴います。

Sortingは止血であって、品質そのものではありません。不良がどこで生まれ、なぜ流出し、同じ問題をどう繰り返さないかまでつながらなければ、問題は残ります

次に重要なのは、出荷前で不良流出を止めること

出荷検査や工程内検査によって不良を工場内で拦截できれば、お客様先へ流出するよりははるかに良い状態です。

一方で、もし長期的に『検査員が悪品を見つけてくれる』ことへ依存しているなら、それは不良が発生し続けているという意味でもあります。検査は重要ですが、検査だけでは品質は完成しません。

より上位の品質は、設計と工程で未然に防ぐこと

より成熟した品質の考え方は、不良が出てから選別するのではなく、設計段階、部材選定、公差設定、治具、工程条件、検査方法、4M変更管理などの段階で、不良が発生しにくい仕組みをつくることです。
目指すべきは『絶対にゼロ不良』という過度な約束ではなく、異常を早く見つけ、原因を事実ベースで切り分け、再発を減らしていくことです。



よくある懸念に、正面から向き合う

日本のお客様が中国・深圳のサプライヤーへ抱く懸念には、量産時のばらつき、変更共有の遅れ、不良時のSorting頼み、浅い原因分析、曖昧な再発防止などがあります。

私たちは、こうした声を否定から始めるのではなく、量産条件まで確認すること、変更を事前に見える化すること、流出前に異常を捕まえること、事実ベースで原因を切り分けること、記録を残し次工程へ学びを戻すことを大切にしています。

問題を隠さず、改善を残す

不良が起きたときに必要なのは、まず『問題ありません』と急いで答えることではありません。現象確認、原因切り分け、是正対応、再発防止、そして設計・工程への反映までを一つの流れとして扱うことです。

その場しのぎで選別して終わるのではなく、同じ問題を繰り返しにくい仕組みに変えていくこと。そこに初めて品質改善の意味があります。


UNIDISPLAYの品質姿勢

UNIDISPLAYは、すべての問題をゼロにできるとは考えていません。しかし、問題が起きたときに隠さず、工場・部材サプライヤー・加工先と事実を確認し、原因と責任範囲を整理し、お客様へ必要な情報を伝え、是正と再発防止を最後まで追うことは、私たちが担うべき役割だと考えています。

品質向上とは、不良を上手に選別することではなく、問題から学び、次の設計と工程へ学びを戻していくことです。UNIDISPLAYは、直面した問題を自社の成長機会として受け止め、継続的な改善につなげます。

中国・深圳のサプライチェーンに不安をお持ちの場合でも、最初から大きな量産をお任せいただく必要はありません。まずはサンプル、少量評価、初回量産など、小さな段階から私たちの対応をご確認ください。言葉ではなく、記録・対応・改善の積み重ねで評価していただきたいと考えています。

※本記事は、品質に関する一般的な考え方とUNIDISPLAYの基本姿勢を説明するものです。個別案件では、製品仕様、工程条件、サプライチェーン構成等を確認しながら具体対応を検討します。

 


                                                                                                                                                                  

 

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