木目調パネルに表示を自然に浮かび上がらせるには?
~シルク印刷加飾とSOFTLOOK®などの着色OCAを組み合わせたシームレス表示設計~
導入
近年、住宅設備、スマート家電、産業機器、車載インテリア向け表示部材では、表示機能だけでなく、製品外観との一体感が重視されるようになっています。
特に木目調パネルでは、電源OFF時には表示部を目立たせず、必要なときだけ文字やアイコンを自然に浮かび上がらせる設計が求められます。
一方で、木目調の質感と表示視認性を両立することは簡単ではありません。表示部だけが不自然に明るく見えたり、額縁との境界が目立ったり、木目の加飾層によって表示が暗く見えたりする場合があります。

木目調パネルでは、加飾と表示を同時に考える必要があります
木目調の前面パネルを実現するには、単にLCDを背面に配置するだけでは不十分です。前面側には、木目調のシルク印刷加飾、表示開口部の透過設計、タッチパネル、OCA、LCDモジュールなど、複数の層が重なります。
それぞれの層で反射率、透過率、色味が異なるため、表示部と周辺部の見え方に差が出やすくなります。そのため、木目の質感、表示の明るさ、電源OFF時の一体感を同時に設計する必要があります。

シルク印刷加飾の役割
木目調デザインでは、シルク印刷技術を用いた加飾層が重要な役割を持ちます。木目の濃淡、質感、色味、透過部の設計を調整することで、外観デザインと表示機能のバランスを取ることができます。
特に、表示部に必要な透過性を確保しながら、周辺部には木目調の自然な質感を持たせるには、印刷パターン、インキ、層構成の設計が重要になります。

SOFTLOOK®などの着色OCAという選択肢
木目調加飾とLCD表示の間では、OCAの光学特性も見え方に大きく影響します。一般的な透明OCAでは、表示部と周辺部の明暗差や色味の差が目立つ場合があります。
このような課題に対して、株式会社巴川コーポレーションのSOFTLOOK®などの着色OCAは、表示部と周辺部の見え方を近づけるための選択肢の一つになります。
着色OCAにより、透過率や色味を調整することで、表示ON時の視認性と、表示OFF時のシームレスな外観の両立を検討しやすくなります。

材料単体ではなく、モジュール全体で最適化する
ただし、シルク印刷加飾や着色OCAを採用すれば、すべての課題が自動的に解決するわけではありません。
実際には、木目調加飾の濃度、表示開口部の透過率、SOFTLOOK®などの着色OCAの光学特性、タッチパネル構成、LCD輝度、表示内容の色・明るさ、使用環境の外光条件を総合的に確認する必要があります。
木目の質感を強くすると表示が暗くなり、表示を明るくすると表示部の境界が目立ちやすくなる場合があります。そのため、デザイン性と表示性能のバランスを取りながら、用途に応じた最適な構成を検討することが重要です。
UNIDISPLAYのご提案
UNIDISPLAYでは、LCDモジュール、タッチパネル、カバーガラス、シルク印刷加飾、SOFTLOOK®などの着色OCA、Optical Bondingを組み合わせた表示ソリューションをご提案しています。
木目調パネル、黒色前面パネル、ミラー調パネル、Hidden Displayなど、表示部と筐体デザインの一体感が求められる案件についても、用途や要求仕様に応じた構成検討が可能です。
表示部を単なる部品として見せるのではなく、製品デザインの一部として自然に見せたい場合は、ぜひご相談ください。
※SOFTLOOK®は株式会社巴川コーポレーションの商標または登録商標です。
※記載の会社名・製品名は、各社の商標または登録商標です。
※本記事は、公開情報および一般的な技術知見に基づく紹介記事であり、UNIDISPLAYが特定材料の正規代理店または販売代理店であることを示すものではありません。
※シルク印刷加飾、着色OCA、LCDモジュール等の構成は、用途・仕様・信頼性条件に応じた個別評価が必要です。